【風の花 季節便り】夏の収穫 ~まあるいドライフラワー編~
信州長野より「風の花」季節便りをお届けいたします。
東京堂自社生産ドライフラワーを主とした商品ブランド「風の花」は、信州の爽やかな風に吹かれて育てた鮮度の良い花々を素早く乾燥させてドライフラワーに加工・生産しています。
種を巻き、芽が出て、花が咲き…信州長野からドライフラワーができるまでの様子をお届けしてまいります。
毎日暑いですね。
今年は6月ごろから既に夏を感じていましたが、梅雨が明けてからはより一層暑さが厳しくなってきました。
各地で最高気温を更新している中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
農場では畑のあちこちで植物たちが収穫期を迎え、目が回るような忙しさです。
今回はそんな夏真っ盛りに収穫を迎える”まあるい植物”をご紹介します!
一つ目はビリーボタンです。
畑でもこの姿のままって意外ですよね!
見た目はとてもかわいらしいですが、すべて花粉で覆われているため花粉症泣かせの植物でもあります。
時期を見極めながら一本づつ収穫していく上、花の咲き具合がわかりにくく想像以上に時間がかかります。
最終的には腰痛との戦いになり、忍耐を試されている気持ちになります。
少しでも早く選別出来るようになりたいという気持ちだけが膨らみますが、なかなか判別が上手くいかず四苦八苦しています。
二つ目はルリ玉です。
特徴的なチクチクしたとげのようなものはルリ玉のつぼみなのですが、花が咲いてしまうと商品にならないので収穫のタイミングがとてもシビアです。
ルリ玉はとても攻撃的な植物で、花も痛いうえに葉っぱにもとげがあります。
そのため、毎回半身をチクチクと刺されます。
薄手の服くらいなら貫通することもあるので地味に痛いです。
背丈も大きいため、チクチクからなかなか逃れられません。
そして、ルリ玉の収穫期には蜂がたくさん飛んでいて…怖すぎます。
三つ目はセントーレアです。
レースみたいなかわいい見た目をしたセントーレアは、つぼみの状態で収穫します。
この状態のまま放っておくとピンクのモサモサした派手なお花を咲かせます。
ですが、鎌を引くと根元からぽっきり折れることもしばしばあります。
そんなときは、鎌をしっかりもって手首のスナップでたたき切ります。
私も挑戦しましたが、ぜんっぜん上手くできませんでした。
まだまだ道のりは長そうです…。
今回は”まあるい”ドライフラワーに焦点を当ててご紹介してみました!
収穫はタイミングがシビアだったり、選別に時間がかかったりとなかなか苦労させられますが、丹精込めて生産していますので店頭やアレンジで見かけた際には可愛がってもらえるとうれしいです。